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スクラム開発してみた②~ビルド・デイリースクラム・モブプロ~

公開日:2023年07月26日 カテゴリー:開発

はじめに

社内でスクラム開発してみたシリーズ第二段です。
どんどんカタカナ用語が増えていきますが、今回はスプリント内のビルドとその中で行っていたことについてご紹介します。

第一弾・・・スクラム開発してみた①~イテレーション・ゼロからスプリントプランニングまで~

 

ビルド

スプリントプランニングまで終えたので、いよいよビルドに入ります。
ここでいうビルドとは、実装作業のことを指します。とあるスプリントのボードがこちら

スプリントゴールを達成するために必要なタスクを細分化しておいたので、順番に作業に取り掛かります。
やっとコーディング!早速ゴリゴリ書くぞ!・・・といいたいところですが、何事もまずはアイスブレイクから。

 

チェックイン

メンバーで集まって作業をする際、一番初めにチェックインと呼ばれる時間を設けていました。チェックインとは、簡単に言うとチームメンバーの状態確認です。
ここではスクラムマスター主体に、メンバーに質問を投げかけます。「今日のお昼は何を食べたの?」「今日の調子はどうですか?」等、簡単な質問を投げかけます。

私たちはこのチェックインの時間を使って、自己開示ゲームも行ってみました。使用したツールは WE’RE NOT REALLY STRANGERS CARDというカードゲームです。
「好きなおにぎりの具は?」「子供のころに見ていたテレビ番組は何?」「あなたの人生にテーマソングを付けるとしたら?」というような質問が書いてあるカードなのですが、これをビルド開始時に1枚引いて、全員でカードに書いてある質問に答えて回していきました。
アイスブレイクが苦手なメンバーが多かったり、初対面のメンバーが多くまだ打ち解けられていないチームにおすすめです。これから楽しくビルドをできるよう、メンバーとの会話を楽しみましょう(`・ω・´)b

 

デイリースクラム

チェックインが終わると、次はデイリースクラムです。
ビルドの最初に15分ほどメンバー全員で集まってスプリントの進捗や課題を共有します。プロジェクトチームで行う朝会のようなものでしょうか。
ここでの主役はデベロッパーで、プロダクトオーナーとスクラムマスターは基本聞き役に徹します。

このデイリースクラムで注意する点は以下2点です。

  • 個人の進捗ではなく、チームの進捗を確認すること
  • 今回のスプリントゴールの定義を再確認しておくこと

デイリースクラムでは、個人個人の作業状況を細かく聞き出すのではなく、あくまでもチームとして、スプリントゴールに対してどのくらいの進捗を出せているのかを全員で確認します。

もちろん全体の進捗を把握するために個人の作業状況を聞くことはあると思いますが、時間は15分しかないためひとりひとりの状況を細かく聞いている時間はありません。
報告する側も、「どこまでが完了していて、何が着手中で、今後課題になり得るものは何か」あたりまで簡潔に説明できる力が試されます(^_^)/

また、スプリントゴールとなっているものに対して、改めて完了の定義を確認します。
前記事でも上げましたが、認識を合わせるということをサボると大きな手戻りが発生する可能性があります。そのため、「今回のビルドではどこまで終えることを目標とするか」と作業の内容を確認しておき、全員で同じ目標を持つようにしておきます。

 

モブプロ

実際の開発作業ですが、今回はモブプロに挑戦してみました。モブプロとは、1台のコンピューターの前で話し合いながらコードを書いていく手法です。スクラム同様、役割に分かれて行っていきます。

  • ドライバー…手を動かす人。ツールについて新しいことを学ぶ。
  • ナビゲーター…モブにアイデアを求める。上がってきたアイデアをフィルタリングする
  • モブ…アイデアを提供する。理解できるまで質問することを心掛ける。

主にこの3つの役割を15分ほどでローテーションして進めていきます。
全員で一つのタスクに取り組むので、チーム全体の進捗を重視するスクラムとの相性は良かったと思います。

 

良かったところ

・コミュニケーションが活性化する
・課題に直面しても、全員で対処できるためメンタル面での落ち込みが少ない
・各自が持っている知識を共有できる
・他の人が知っていて自分が知らないことがあると、スキルアップのモチベーションになる

 

課題

・スキルが偏っていると、役割を無視して一人が指示し続けるような状態になってしまう
・「みんなで同じ課題を解決したからドキュメントにわざわざ残さなくても記憶に残っている」という思考になり、その日の作業内容や課題の解決方法を記録することを忘れることが多々あった

 

課題もいくつか見つかりましたが、モブプロをしたことで、必然的に会話の頻度が高くなりコミュニケーションも活性化されていたように感じます。逆に、スキルにばらつきのあるチームで行うと特定の人が話し続けているという状況になりやすいのかなと思います。

 

最後に

ビルド内の作業は、デベロッパーが主体となって動きます。ここで出来上がる成果物についての責任を負うのがデベロッパーです。

次回はスプリントレビューとレトロスペクティブについてご紹介します(/・ω・)/

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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