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スクラム開発してみた④~全体の振り返り~

公開日:2023年11月28日 カテゴリー:開発

はじめに

レトロスペクティブではなく、今回スクラム開発を行ってみた感想です。
チームメンバーで振り返りを行ったので、そこで上がった課題点等を書いていきます。

第一弾・・・スクラム開発してみた①~イテレーション・ゼロからスプリントプランニングまで~

第二弾・・・スクラム開発してみた②~ビルド・デイリースクラム・モブプロ~

第三弾・・・スクラム開発してみた③~スプリントレビュー・レトロスペクティブ~

 

良かったこと

モブプログラミングを通して、知識の共有ができた

今回は開発作業にモブプログラミングを採用していたのですが、これが結果的にスクラムを上手く進めてくれたように感じます。実装の途中で問題が発生したときも、全員で多方面から調査ができるため、解決にかかる時間がひとりのときよりも早かったです。
また、作業の中で間違った方向に進みそうになっても、メンバーの誰かが気付いて早い段階で軌道修正を行えた場面も多くありました。

 

コミュニケーションが活発になった

スクラムでは、ひとつのスプリントを進めるにあたって人と会話・相談・作業の調整をするタイミングがかなり多いです。コードを書いている時間よりも多いです。
チーム全体で進捗を確認しながら協力してタスクに取り組むため、必然的にコミュニケーションの機会が増えました。アイデアの共有が必須となるモブプロで開発を進めたことで会話のハードルが低くなり、コミュニケーションの活性化にも繋がったように思います。

これはスクラムでもウォーターフォールでも関係なく重要なことですが、「全員が同じ方向に向かって進んでいる事」を前提として動くため、少しでも自分が曖昧な理解のままでいるところがあれば、「○○はこのような理解で合っていますか?」と確認することが大事だと感じました。
認識がずれたまま進むと、結局後になって手戻りの時間が発生します。……と言いつつ、この一言の確認を忘れてしまうことも何度かありました(^_^;)

 

課題

スクラムをする上で、上手くいかなかった点や今後の課題も見つかりました。

①プロダクトオーナーと開発チーム間での共通認識が出来ていなかった

これほどイベントが多く、打ち合わせをするタイミングが多くても認識のズレがありました。
毎回のスプリントで、タスクに対する理解が曖昧なまま細かい計画を行ったため、要件を上手く落とし込めていないまま作業に着手してしまったタイミングがありました。
「スクラムマスターが理解しているだろう」「デベロッパーの誰かが理解しているだろう」「わからなくなったら後で聞けば良い」と考えてしまっており、最初の方はまだマインドセットができていなかったように思います。
「チーム全員でタスクに取り組む」というのが裏目に出て、「チーム全員でタスクの確認をしたので誰かしらは知っている、理解している」となってしまっていました。

 

この問題の解決策としては、プロダクトオーナーと開発者で共通の認識を作るために、スプリントプランニングで用語の定義を具体的に確認したり、デザインのサンプルを一緒に確認するということを徹底しました。
特に、成果物のイメージを文字だけでなくイメージはこんな感じ、といった絵でもらうようにしたことで手戻りが少なくなりました。

 

②モブプログラミング中の時間管理や作業の記録が出来ていなかった

こちらもスクラムについて誤った認識をしてしまっていた結果です。
全員で集まってひとつのタスクを行う、設計等は最初から決めきらない、ということで実装をスタートさせました。
「ドキュメントは作成しなくていいんだ」と都合のいい解釈をしてしまい、課題の記録や作業工数の記録を怠っていました。
後々POに共有する際に、「あれってどうなっていたっけ」と確認することが多かったように思います。

 

こちらに関しては基本的なことですが、デイリースクラムの逆のようなことをしました。
活動時間の終了時に10分ほど時間を取り、どこまで進んだか、ボードの見直しを行い活動の記録に充てました。
ついつい手作業ばかりに時間を使いすぎてしまうので、アラーム等を設定しておくのもよかったかもしれません(;’∀’)
そう思うと学校のチャイムというのは重要でした・・・

 

最後に

チームのメンバーの声として、最後の振り返りではこのような感想が上がっていました。

「新しく触れるものについて知識だけでなく、実践をすることでどのようなものか実感できた」

「計画&開発&デプロイの一連の作業を短期間で繰り返すことで経験値UPに繋がった」

「限られた時間の中でスケジュール調整を行ったことが一つの経験になった」

「スクラム楽しい(^-^)」

 

一通りスクラム開発というものを体験してみましたが、得られたものはたくさんありました!
その反面、年次や経験値が違うメンバーが揃うと難易度が一気に上がること、適切なコミュニケーションを取ることの難しさなども痛感しています。
スクラムやアジャイルのセミナーは毎年たくさん開催されているので、インプットを続けつつ社内にアウトプットしていけたらと思います(*‘ω‘ *)

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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